血圧の調整・運動強度の増加と血液量・有酸素運動中の変化(② 19 30 33 34)

■呼吸筋
・横隔膜、内肋間筋、外肋間筋、斜角筋

■血圧の調整
・血圧を調整しているホルモンは、カテコールアミン、アルドステロン、アンジオテンシンなどである。インスリンは血糖値を調節する(低下させる)役割を果たすホルモンである。
・血圧は、血管の収縮・拡張と心臓の活動、そして血液量によって調節されている。

■運動強度の増加と血液量
・皮膚への血流量は運動強度が比較的低い間は、運動強度の増加に伴って体温が上昇するため、熱をより多く大気中に発散させるために皮膚の血液量も増加する。しかし、運動強度がある一定の高さになると、心拍出量に余裕がなくなり、皮膚への血流量は減少に転じ、体温調節が犠牲にされる。
・運動強度が高まると、骨格筋でより多くの酸素やエネルギー源を必要とする。よって血液配分は増加する。脳の活動も高まる可能性があり、脳の血流量も増加する。しかし、心臓が血液を送り出す能力には限界があり、運動中はとりあえず臓器への血流量は減少させ、その分を骨格筋や心臓・脳への血流を確保するように調節が行われる。また、循環血液量を確保したり、体温調節の必要性が高まったりするために、体水分量を減らしたくないので、腎臓への血流も減少する。

■有酸素運動中の変化
・有酸素運動の強度が高まると、心臓はより多くの血液を、より強い収縮力で送り出すようになる。よって、収縮期血圧は上昇する。拡張期血圧は上昇しない。理由は体温の上昇に伴って皮膚の静脈を拡張させ、より多くの血液を皮膚に流し、体温を発散させようとするからである。

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